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「親愛なる」全国の読者の皆様へ!!
H。 27. 8. 16
「福山維新の会」代表 石岡久彌
(1)本日のテーマ:「「平和、平和」と口で唱えるだけで、平和はやって来るのでしょうか?」
(2)本日のサブ・テーマ:「平和を実現するためには紛争・戦争の「抑止」が基本であり、その抑止の最も重要な原点は「日本国民一人一人の国防意識を高めること」にある」
(3)御挨拶:全国の読者の皆様、お早うございます。「福山維新の会」は、昨日、1270日目としての「福山維新の会」街頭演説・広報活動(新「チラシ」配布作戦は76日目)を行ないました。皆様方からは引き続き、①「福山維新の会」FB記事、②「石岡久彌」FB記事に対する「いいね」「コメント」「激励」等を沢山賜りまして、本当に有難う御座います。今後とも「何卒」宜しく御願い申し上げます。ところで、昨日の「終戦70年」並びに「広島・長崎の被爆」及び「安保法案」等を巡り、国内はマスコミ・野党・多くの国民による「平和・平和」の声が拡大しました。「平和」を希求しない国民は一人もおらず、私としても「平和」追及には両手を挙げて大賛成でありますが、さりとて平和を口で唱えただけで平和がやって来る程、現下の中国等国際情勢は甘いものとは断じて思われません。平和を真に手に入れ、維持するためには我が国の抑止力を高めることが基本であり、その抑止の最も重要な原点は「日本国民一人一人の国防意識の高揚」にある」と信じて疑いません。以下、皆様と共に本件国防意識について少しく考えてみたいと思いますので、「チョット」だけでもお付き合い頂けましたら幸甚であります。本論は下記の通りであります。
(4)本論
(ア)マスコミ報道
8/12付の産経新聞第13面において作家の曽野綾子氏が「オピニオン」欄で「語り継げない戦争」「若い世代に必要な「体験」」と題して記事を投稿されておりますところ、その要点(最大のポイント:言葉だけの平和主義者は無意味)は次の通りであります。すなわち、
(a)人間の本性の中に、恐らく人類が生存する限り続く本質的な残酷さや闘争本能を、本気で若い世代や子供達に教えたかったら、平和の尊さを語ったり、平和を祈るコンサートをしたりする前に、いい方法はある。それは戦いについて回った単純な体験を、若い世代にさせることだ。
(b)戦争の時、多くの兵士や国民は、さまざまな目的のために、とにかく歩いた。攻撃目標を達成するためであり、危険から逃れるためであった。彼らは重い兵器や家財道具を背負って、何キロ、何十キロもの道を歩いた。同じことを、子供達にも若者達にも体験させることだ。当時は水の確保さえできなかったし、ましてや、「糧食」を持っている兵士や避難民は少なかったから、こうした戦争の追体験には、一日位、全く食べ物無しで行進させたらいいのだ。
(c)戦争について回る貧困や食料の不足を教えたかったら、18歳を過ぎてアフリカへ送ることだ。観光客目当てのサファリと呼ばれる「野生動物見学」など一切せずに、最貧国と言われる土地の田舎を見せれば、私たちがどれほど恵まれた国家形態によって守られているかが骨身にしみてわかる。
(d)さらに人間の残酷さを思い知らせたかったら、ルワンダの内戦の跡に連れて行けばいい。私は内戦から3年後にルワンダに行ったが、100日間に100万人近くが虐殺されたと言う。このルワンダに日本の若者たちを連れて行って、今でも強烈な死臭を発し、死臭語を語り続ける死者たちと対面させればいい。そうすれば簡単に「自分は生まれながらの平和主義者だ」などという軽薄な信念も少しは揺らぐだろう。しかし多くの日本人は、アフリカそのものにさえ、マラリアや気候を恐れて行かない。そして「言葉だけで平和主義者となる」。
というものでありました。
(イ)小生コメント(平和を実現するためには紛争・戦争の「抑止」が基本であり、その抑止の最も重要な原点は「日本国民一人一人の国防意識を高めること」にある)
我が国には曽野綾子氏が上述されている通り、口先だけで観念的・
情緒的に平和を唱え、達成しようとする人達が多過ぎるのが現状です
が、世界の常識としては平和は涙ぐましい努力・実行の結果としての抑止力の構築・存在により初めて実現されるというものでありましょう。その最も分かりやすい例が、永世中立国を標ぼうしながら、皆兵制を敷いて国防・抑止力を見事に達成し平和を維持し続けているスイスなのでしょう。ところで私は30数年前に防衛庁(当時)から外務省に出向し、北欧のフィンランドに初代防衛駐在官として3年間勤務するという機会を与えられました。そしてそこで学んだのが、フィンランドの対ソ連抑止戦略であり、その骨幹は「全体防衛(トータル・ディフェンス)の推進」というものでありました。紙面の都合により、将に要点しか紹介できませんが、全体防衛の概要を以下に述べてみます。全体防衛とは、①軍事防衛、②民間防衛、③経済防衛、④心理防衛の4つを国を挙げて総合的に推進し(国民一人一人の国防意識の高さが裏付けとなっている)、もって抑止力を高めて、ソ連のフィンランドへの侵略を阻止しようとするものであります。ここでとりわけ紹介したいのが、②民間防衛であります。すなわち、民間防衛の活動は、警戒、疎開、シェルターの建設・管理、灯火管制、治療、消火及び汚染除去等であります。この民間防衛も、軍事防衛同様、義務制であり、16~60歳の男女が服務することになっております。抑止力の向上のために、フィンランド国民が国防意識を一層向上させつつ、全体防衛推進のためにいかに涙ぐましい努力を重ねているかがお分かり頂けたことと思料致します。
(5)あとがき
平和を実現させる抑止力の向上(外交だけで国防等が全うできる訳が
ないため)のためには、①中国等の脅威の再認識とともに、②頭デッカ
チ、口先だけの机上の空論は程々にした現実的な抑止施策、とりわけ、
日本国民の防衛意識の高揚施策が、改めて重要・基本と考える次第であ
ります。
長文の駄文を最後までお読み頂き深謝申し上げます。
以上です。