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9/25 本日は、「官民(市行政及び連合自治会)ともに安全ボケした救いようの無い福山市津波対策」についてのべます。
なお、先般(9/2)は、「お茶を濁した、おざなりの「ピントズレ」防災訓練で福山市民は救われるのかーー実戦的、且つ、組織的訓練が必須」と題して、皆さんに「市行政」の安全ボケ状況の一端を本ブログを通じて紹介したところでありましたが、その後「津波発生に備えた避難場所決定・指定」に関する「官民(市行政及び連合自治会)」のボケ状況をも紹介し、もって市として根本的・抜本的・総合的に改善を図る必要があるとの認識に立ち以下紹介致します。
さて、上記の官民安全ボケの現状についてでありますが、
(1)市行政のボケ状況
(2)連合自治会のボケ状況
の順で紹介します。
まず(1)市行政のボケ状況についてですが、これについては、
(ア)先日(9/10)の「防災フォーラム」に見られるボケ
(イ)過去の「福山維新の会」twitter記事に見られるボケ
から呈示致します。
(ア)先日(9/10)の「防災フォーラム」に見られるボケ状況は次の通りです。
(A)本フォーラムの概要
①日時:9/10 13:30から15:30
②会場:まなびの館ローズコム 4階大会議室
③主宰:中部生涯学習センター
④フォーラムのテーマ「想定外から想定内にーーー震災の現場から福山に伝えたいこと」
⑤講師:福山市立大学 澤田結基(講師)
「東日本大震災のメカニズムについて」 約1時間
⑥報告:・福山市保険所健康推進課次長 半間由実子 約20分
「被災地での支援活動、避難所の状況について」
・福山市危機管理防災課長 佐藤哲郎 約15分
「南海地震が発生した場合に想定される状況について」
⑦参加者:約150人(マスコミを含む)
(B)ボケ状況
上記の講演及び報告が終了した後、質疑応答時間が設けられたため、小
生が一番最初に手を挙げ次の発言・提言を致しました。
「「福山維新の会」代表の石岡であります。
本日の講演及び報告は大変貴重なものであり、自分の認識を新たにす
る上で参考となり有難う御座いました。
しかしながら、本日のテーマ「想定外から想定内に」とマッチしない(東日本大震災の状況の説明(序論)が主体であって、本論たる「福山として今後それらの貴重な教訓をどう生かすべきか」「今後、このように生かす・生かしているという改善施策」に関する説明不足)講演及び報告が多々あったこと(形式的なお茶を濁すフォーラム)は誠に不満であります。
(小生の上記発言に対して、会場内から、「黙れ」の野次が飛んだ。この野次に「ムッと」来て、その野次の方向を睨み返しましたが誰か判明せず、小生は発言を続行しました(後で考えてみましたら、市職労の一員のように思えました))。
すなわち、市防災課長は、先程、3地震が同時発生した場合に備えての福山行政の取り組み内容として、
①避難用ビルの指定、
②防災無線の活用向上、
③ハザードマップの活用徹底等を述べられました。
が、福山市にとり一番怖いのは津波であり、この場合に備えてのまず避難場所の早期決定・指定(連合自治会との調整が重要)問題が放置・欠落しているのは致命的欠陥(上記避難用ビルの使用依頼は優先順位が劣り、また、市では無く連合自治会が自ら手を打つべき筋合いのもの)であります。
先般、小生は新涯・曙・多治米・川口地区の連合自治会長等に接触し、津波発生に備えた避難場所の早期決定を促しましたが、関心の薄さ・無責任振りに唖然と致しました。
福山に取り、東日本大震災の最大の教訓は津波対策(とりわけ、避難場所の指定及び避難訓練の実施)であり、これが「想定外から想定内に」への具体的・現実的対応であって、従って市行政は今後、責任を持ち、リーダーシップを発揮して迅速に取り組んで頂きたい。」
上記発言・提言を終了したら、会場内から期せずして拍手(約20名位)
が湧きました。
また、翌日(9/11)付の毎日新聞は、上記小生の発言、提案に関し、「参加者からは、貴重な教訓を具体的な行政施策に生かしてほしいなどの意見が出た」と報じています(「福山維新の会」代表の発言との表現はありませんが)。
(イ) 過去の「福山維新の会」twitter記事に見られるボケ状況を、以下に、市防災課長に対する小生の意見・提言(過去、約5回)内容(骨子)として紹介致します。
なお、詳細については、同twitterを御参照下さい。
①市は、国・県の防災計画見直しを待たずに、早期に自主的な見直しに着手すべきである。
②この際、まず、やるべきは津波対策のための避難場所の決定・指定である。具体的には、箕島テクノ団地及びJR北側丘陵一帯等。
③防災訓練は、実戦的、且つ、組織的に行なうべきである。
④上記見直しに際しては、防衛庁勤務時にクライシス・マネージメント参加経験が豊富な小生を大いに活用すること(ボランティアーで協力する)。
次に(2)連合自治会のボケ状況についてであります。
これについては、本年7月、津波被害が最も大きいと予測される新涯、曙、多治米、川口学区の連合自治会を対象として避難場所の選定・指定に関し提言致しました。
しかしながら残念なことに、この4学区ともに連合自治会は関心・責任感が薄く、今のところ大なる成果は見られません。
上記4学区のうち、某学区の連合自治会への提言及びこれに対する同連合自治会の反応状況について以下紹介し問題点・課題を皆さんに提供します。
7/11 上記某連合自治会の会長(他の同席者1名を含む)と関係公民館で話し合いしました。
まず、小生は同会長に対して、「貴連合自治会は、津波(3地震同時発生による津波)対策のための避難場所を現在どこかに決定・指定していますか。また、過去、決定したことがありますか」旨の質問をしました。
これに対して同会長は、「今まで我が自治会役員会で何回か本件避難場所について話し合ったことはあるが、未だ決定していない」と、答えられました。
そこで小生は、「東日本大震災の「想定外」の教訓に鑑み、福山市としての津波規模見直しが終了していない現状においても、貴連合自治会は、最低限、避難場所だけは決定し、よしんば津波が発生した場合には、約1万人の住民に対して、「0000へ避難せよ」旨の避難指示を間髪入れず発する必要がある」旨述べ、納得されたので次いで避難場所の検討に入りました。
小生は同自治会長に、「会長個人の意見でも結構ですから、最適な避難場所を述べて下さい」として引き出した見解は次の通りです。
「水呑地区が避難するのに最も近いが、芦田川に掛かっている橋が壊れ避難できないであろう。引野地区は入江大橋が壊れ避難できないであろう。残るのはJR北側の丘陵地帯のみであろう。しかし、そこへ至る道路は液状化し、また崩壊し、或いは建物が崩壊する等でパニック状態となり、避難は容易ではないと思う」
これに対して小生は、「箕島テクノ団地が良いのではないですか?何故、同地を外すのですか?」と質問したところ、「津波の来る方向に逃げれますか」旨怒って答えられました。
そこで小生は、「ちょっと待って下さい。時間を計算して冷静に考えてみましょう。」と述べ、以下の内容を紹介しました。
①津波が福山沿岸に到着するのに要する時間は逆行計算で、
・福山から大阪湾まで約1時間(津波の速さが新幹線並みとした場合でも)
・大阪湾から四国出口まで約40分(同上)
・太平洋沖合いから四国までが約40分(東日本大震災時の実績から)
となり、合計2時間20分であります。
②一方で、会長の家から箕島テクノ団地までの距離は約5Kmですよね。通常歩いてでも1時間(自転車なら15分)です。
③以上のことから、計算通り進まないための予備の時間を考慮したとしても、津波発生から迅速に行動すれば十二分に避難出来るではないですか。JRの北側丘陵までの長距離を、パニック・混雑・崩壊した状況で徒歩・自転車等により1万人の住民がどのようにして避難出来るのでしょうか
最終的に同会長は、小生案(箕島テクノ団地を避難場所とする)に納得されました。
そこで小生が更に提案したのは次のことでした。
「貴殿は早急に、来るべき最も早い貴役員会(8人の町内会長を含んで総員11名)に、「避難場所として簑島テクノ団地はどうか」旨の提案をされては如何ですか?
この際、
①要望があれば小生も出席しましょう。
②市の防災課長に出席して貰う必要があります。
③また、要望があれば小生が関連の企画書を作成してもよいですよ。
しかしながら、「なしのつぶて」で、同会長からは何の音沙汰もありませんし、小生から連絡も入れていません。
1万人の住民の命を預かる連合自治会長としての上記無沙汰・対応は如何なものでしょうか?
責任感はどこに吹っ飛んだのでしょうか、多大な疑問が残ります。
以上、縷々・長々と書きまして、皆さんも恐らく読み疲れたことでしょう。
お付き合い、本当に有難う御座いました。
官民の安全ボケの一端を紹介してきました。
最後に、福山平野(特に、新涯、曙、多治米、川口学区)に住居・事務所・社屋・店舗等をお持ちの方は、津波対策に関する上記の官民安全ボケは他人事では決してありませんので、真剣に対処されますことをお勧め致します。
対処の具体的方法は、
①市役所(市長以下、防災課等)に施策の推進を働きかける
②所属の町内会を通じて連合自治会に働きかける
③地元の県会議員・市会議員に働きかける
④マスコミに働きかける
⑤小中学校に働きかける(生徒の命を守るため)
⑥地域住民に働きかける
等、一杯あると思われます。
「治にいて乱を忘れず」です。
(終り)(石岡久彌代表)